かねてより実現に向けて取組んでまいりました「坂出北インターチェンジのフル化」について、大きな進展がありましたので、ご報告させていただきます。
2月15日、坂出北インターチェンジ(IC)フル化に関する住民説明会が開催されました。そこで着工に向け懸案であった「防音壁の設置」がなされることで合意されました。本件については地元住民の皆様から騒音対策の要望が出されていました。しかし、当初、設置基準との関係で難しいというのが国交省等の回答でした。そこで瀬戸が国交省と粘り強く交渉した結果、今回の防音壁設置が実現することとなりました。これによりフル化の工事がいよいよ動き出します。令和6年度の供用開始に向け、引き続き関係の方々と連携を密に取り組んでまいります。
■坂出北ICフル化の完成予想図(出典:本四高速ディスクロージャー誌)
《坂出北ICのフル化は坂出の悲願》
現在、坂出北ICは本州方面にのみ接続されており、四国方面へ向かうためには市街地を通過して坂出ICを利用する必要があります。番の州工業地帯を利用するトラックや商用車は、目の前にICがありながら遠回りを強いられています。そこで坂出北ICに四国方面への出入口を追加し、フル化を実現することは地元の長年の悲願でありました。
《これまでの瀬戸の取組み》
私は衆議院議員在任時より本案件に取組み、綾宏坂出市長との太田昭宏国土交通大臣(当時)への陳情、現場視察等を通じてフル化事業の必要性を国に対して訴えて参りました。その結果「地元の声があれば、実現に向けて前向きな検討が可能」との回答を得ることができました。それを受けて、上野国交大臣政務官を招き、香川県知事、坂出市長、県議、市議や坂出商工会議所の方々が一同に会したシンポジウムを開催し、地元の声を国に届けました。その後、国、香川県や坂出市が会する協議の場を設置し、具体的に議論を前に進めるなど、地元が一丸となった要望運動に発展させることができました。これによって、最終的にスマートIC(ETC専用の出入口)の事業が認められ、フル化の実現にこぎつけました。
■太田大臣(当時)との視察の様子
■シンポジウム
《フル化の効果を高めるため「林田港」の埋め立てを!》
坂出北ICのフル化によって、番の州工業地帯をはじめとする沿岸地域の利用価値はさらに高いものとなります。しかし番の州の工場用地はすでに全て埋まっている状況であり、新たな産業を呼び込むためには追加の用地確保が必要不可欠です。そのためにも坂出市の林田港総社地区の埠頭再編(埋め立て、設備改修等)を中心とした港湾一体の再開発計画「坂出ニューポートプラン」の実現が望まれます。林田港の埋め立てには国や香川県の力が必要です。10年後、20年後の香川県の発展のために瀬戸も坂出北ICフル化と同様に尽力して参ります。