「黒松盆栽」欧州で人気。次は米国へ

香川県で生産が盛んな松盆栽の海外での人気が高まっています。昨年、欧州に向けて輸出された盆栽の数は、前年比4倍以上で、過去最多の4097本となりました。
これまで、黒松盆栽の欧州向けの輸出は、病害虫の懸念から認められてこなかったのですが、この度香川県や高松市のご尽力によって輸出が認められたことで、大幅に輸出数を増やすことができました。私も、国会議員として後押しをさせていただいてきただけに、非常に嬉しく思っています。

日本の盆栽は、海外では「BONSAI」として親しまれ、近年の海外での人気は目を見張るものがあります。例えば、人気の中心地の一つであるフランス南部では、昨年末に富裕層向けのプロモーション活動が行われるなど注目の高さが伺えます。
また、米国においても、欧州同様に愛好家が多いとされています。一方で、米国では、植物検疫のハードルが高く五葉松以外の輸出が認められていないため、現在、県や高松市を中心に輸出解禁に向けた働きかけ行われているところです。先日私も、香川県知事や高松市長、県選出国会議員と共に農水省を訪ね、「ぜひ米国に輸出できるよう協議を始めて欲しい」と要望を行ったところです。

近年、生産者の高齢化や後継者不足が課題となっている盆栽の世界ですが、来年度の大阪万博や瀬戸内国際芸術祭などを契機として、国内・国外を問わず、盆栽の魅力がより認知され、盆栽に関わる人たちの輪が更に広がっていくことを願っています。